メイン開発マシンをLinuxに移行。PCパーツ高騰の中、自作PCを組む(パーツ選定編)
PCパーツの値段が高騰し、特にメモリ関連の相場は目も当てられない状況になっている。ソフトウェアエンジニアとしては、開発マシンのメモリなんてなんぼあっても良いものなわけで最低32GB、できれば64GBくらいを求めてしまうわけですが今となってはそれをすると大変な値段となる。もちろん、Macも値上がりしている。
例えば、この記事を書いている2026年8月時点ではメモリ32GBのMacbookPro 16インチは749800円と出ている。CPUをProに、メモリ24GBにすると519800円。Mac miniであっても40万円近くはする。
Appleが悪いわけではなく個人で性能の良いPCを持つためにかかる費用が上昇傾向にある。この状況で、今後も継続的にスペックの高いマシンを使い続けるにはMacだと厳しいのではと感じている。高品質なハードウェアで固められたMacは一部の品質なりスペックを妥協して値段を下げるということが難しい。メインPCをLinuxおよび自作PCにできるか?を検討するべく自作PCを組むことにした。
予算は25万円くらい、最終構成はこうなった
デスクトップPCでOSはLinuxを選ぶのでOS代は無料。ハードウェアで大体25万円くらいを想定してパーツを選んだ。求めるスペックや条件は下記
- CPUのコア数を8以上、予算内で可能な限り多くする
- メモリ32GB以上
- NVMeのSSD 1TB以上を使う
- パーツ選びの時間は区切る (決めた時間を過ぎたらエイヤで買う)
- 予算を大きく下回るよりは予算内で良いものにする
色々な記事、youtubeをみて、秋葉原にも行き、最終的な構成は下記となった
| パーツ | 製品 |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 9 9900X |
| マザーボード | ASRock B850 Challenger WiFi White |
| メモリ | Corsair CMK64GX5M2D5600Z40(64GB) |
| SSD | SPD SP700-1TNGH(1TB) |
| GPU | なし |
| 電源 | ASRock Steel Legend SL-850GW(850W) |
| ケース | Corsair FRAME 4000D RS ARGB White |
| CPUクーラー | Corsair NAUTILUS 360 RS ARGB White |
合計:25万4000円くらい、ポイントが33000くらい。ポイントを1pt1円換算すれば予算内。ここに入れていないがUSBなど細かいものは別途あった。
最安値ではなかったと思うし、おすすめできる良い組み合わせといえる自信はない。個人的には満足度の高いスペック及び構成になっている。ここからは、それぞれの選んだ基準を参考程度に書く。組み立てる際に困ったことも同時に書いておく。
注意:自作PCは自己責任の世界、最悪まともに動かないことも想定する
PCパーツとともにBTOマシンも高騰しているので、限られた予算でスペックの割り振りを考えられる自作PCは自由度が高くよく見える。メモリをとにかく積んでほかは安くとか、CPUだけ良いのにしてほかは安いのにするといった選択ができる。
一方で、組み上げられても動く保証はない。
わたしの場合、今回メモリがエラーを出す症状に出くわした。PCをBTOで買っていれば問題が出ればPC毎返せるがパーツをばらばらのショップで買っているのであればそれも難しい。どのパーツが初期不良なのかを調べて対応する必要がある。
自分でなんとかしてみる気概と時間がないなら自作PCではなくやはり店でBTOやMacを買うほうが安全で確実。あるいは、パーツから選ぶにしろ自信がなければ何らかの救済処置に入ったものを選ぶと良いと思う。
Intel or AMD
AMDを選択した。決めてはAMDのAM5が今後販売されるCPUにも対応し、新しいCPUが欲しくなったときにはCPUだけ変えられるから。今回は予算上、最上位のCPUは購入できなかった。今後よりコア数の多いCPUが欲しくなったときにそこだけ変えられるのは魅力的である。
マザーボード
AMDと決めたのでAM5対応のものを選ぶ。B650のものの方が安価ではあったが、数万円変わるような値段差でもなかったので最新のB850の中から、コストが安く白いものを選んだ。
CPU
ゲーム性能はそれほど重視していなかったので、買える範囲でCPUコア数が一番多いものを選んだ。16コアの9950が理想的だったが、予算の問題と12コアの9900が購入時6万円台とお得に感じたため9900にした。今後載せ替えることもできるので、コア数が欲しくなったら新しい世代が出たときに買う予定。
SSD
SSDもかなり高騰していたのであまり選べなかった。PCI-Express Gen4の中で1TBの容量を持ち安いものを選んだ。予算内でより優れた選択肢など色々とありそうだったが調べる時間切れでエイヤで買った。Gen5の方が良かったかもしれないが、そう思えるくらい知識がついたら買い替えようと思う。
メモリ
32GB(16GBx2)予定だったが、検討した結果64GB (32GBx2)を買うことにした。32GBが5万〜7万円くらいの相場感の中、64GBが99000円というタイミングだった。元々の値段を知っていると嫌になるがそんなことも言っていられない。
ポイントを1pt1円換算したときに64GBが85000円程度。今後メモリの価格が下がるなら割高なのだが、ニュースなどを見るにメモリ価格が下がることもしばらくないのでは?と考えて64GBとした。DDR5の64GBなら故障しない限りは長く使えるはず。
メモリに多くの予算を使った分、CPUを9950ではなく9900として調整した。
電源
将来的にミドルクラスのグラフィックボードはつける想定で、700w〜800wくらいで検討した。静かな方が良いので、セミファンレスのものと、コードが散らばらないように取り外せるものから選んだ。当初の予定では電源は8000円くらいと考えていたが、価格ドットコムでの評価もかなりよく電源を選ぶ知識を時間内で得ることも難しく、時間切れでエイヤと買った。15000円くらい。
ケース
このパーツが今回一番悩んだ。ピラーレスのものやデザイン性、静音性、大きさ、色など要素が多すぎる。最終的に自分の好みと機能性で下記の3つに候補を絞り込んだのだが…
- NZXT H7 FLow
- LianLi ランクール 217 Inf
- CORSAIR FRAME 4000D
これ以外にもFractal Designのものとか見れば見るほど候補が増えてしまうし、今日はH7 FLowに決めたけど次の日はFRAME 4000Dが欲しくなっているとか決めようがなかった。
最終的にどれを選んでも後悔はないと思える境地に達したので、メモリが64GB積めたのはCORSAIRのおかげだったよな?という発想でCORSAIRのFRAME 4000Dとした。
ケースの検討に時間を使いすぎてしまった結果、他のパーツを選ぶ時間が大幅に削られた。
CPUクーラー
時間がなかったのでPCケースのブランドと揃えた。1個失敗だったのは、lcdがついていると勘違いして買ってしまったこと。実店舗でlcd付きのCPUクーラーを見て良いじゃんってなってたので、できればlcd付きが良かった。
組み立てに難航
自作PCの組み立ては過去に経験があり、youtubeで予習もしていたので問題ないと思っていたが、いざやってみるととても難しく、結局1日がかりの仕事となった。説明書がどれも簡易的であり、公式サイトでみてもよくわからないというのと、今回光るパーツがそれなりにあったことで配線する数が増えてしまっていた。
ただ、ケースや電源含めてそれなりに予算をかけた結果、組み立てに親切な設計にはなっていたパーツが多かったので、組み立て終わってみると2回目はもっと簡単にできるなと思えるくらいの難易度ではある。1つ1つのパーツが高額なだけに慎重になったが、なんとか組み上げることはできた。
メモリエラーに涙
Arch Linuxをインストールする際に毎回署名などでエラーとなったりフリーズしてしまうことが気になり、memtestをやってみたら見事にエラーとなった

生きた気がしなった。 色々と試した結果、以下の対応をしたらmemtestをパスするようになった。
- マザーボードのBIOSの更新する (Usbを指すとbiosを更新できる機能が今回買ったマザーボードにはついてた)
- マザーボードの電池を一度外す
- メモリのEXPO機能をONにする
今のところ安定して動いている
組み上げた感想
全部自分でパーツを選んでいるからか出来上がったPCの満足度は高い。また、ケースにあわせてできるだけパーツを白くできたのも今回良かった点。全部は予算的に無理だったが大体白くて統一感がある。LEDも虹色に光っている、これは後々消しそうだが今はとても光っている。そしてでかい、求めたスペックに対してケースは大きすぎたかもしれない。
また想定以上に静かなPCとなった。負荷をかければファンは回るがセミアファンレスのパーツもあり、普通に触っているくらいでは気になる音はでてこない。
このあともOS導入やそれぞれのハードウェア制御周りで色々あったがそれは長くなったので別の記事にする予定。この記事は新しいマシンで書いた初めての記事。